お薦めの理由
本書の著者は筑波大学名誉教授。一見、遺伝子についてのまじめな本かと思わせるが、実はそうではない。遺伝子という科学的な言葉でオプラートにつつんではいるが、完全に精神世界のお話。
『遺伝子をONにする』という発想が、この本の柱であり、科学的な視点から精神世界への入り口へと話は展開する。理屈では説明できない現象でも、この『遺伝子をONにする』という仮説でもって説明ができるという点に共感する。
高血圧の発病に関する遺伝子の研究から著者が感じたこと気づいたこと、それは科学では割り切れない何か(サムシング・グレート)が介在していると筆者は述べている。科学者だけに、遺伝子について科学的に書かれている一方で、他の科学者同様、突き詰めていくと、どうしても今の科学では割り切れない何かがあることに気付くのであろう。科学者が精神世界の話をするとこうなるという見本のようでもある。
本書では、そのあたりは軽くまとめられているが、続編も読んでおきたい。
本書に出てくるキーワード集
- 精神(エネルギー)は遺伝子に影響を与える(遺伝子の働きは心に支配される)
- 働いているのは遺伝子のわずか5%
- 幸せをつかむには遺伝子をONにする
(プラスの発想→遺伝子ON→脳内で身体に良いホルモンが生成) - ものの考え方で遺伝子をコントロールする
- 世は合理性だけではない
(合理だけ見ていると物事の半分しか見ていないことになる) - 遺伝子のOFFの部分に才能が眠っている(ONにすれば、事実上、才能は∞)
- 知識があることで(直)感が鈍る(知識は意図的にリセットしたほうが良い)
- 強い思い込みは必要(強い思いは遺伝子に通じる)
- 自分自身を追い込むには身銭を切る
- 現代科学は心の問題(精神エネルギー)を別にして考えている
- 科学とは条件的真理(一定の条件の下でこういうことが起きる)
- 科学と宗教は同根
関連書籍
精神(エネルギー)そのものについては、こちらの本を読んでおきたい。
読みやすさ
実用性 科学度 スピリチャル度
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