お薦めの理由
内容はというと、長年の無理な生活習慣によりガンを発症。そして余命僅かの宣告、しかも広がりすぎて手術は不可能。遺書を書き、それからわずか1年足らずで体内からガンを完全に消し去ったという体験が綴られている。著者である工藤房美先生はまさにジェットコースター的な1年を過ごされている。実際に体験した人の話程、説得力のある話というものはない。
実際、どうやってガンを消し去ったのか?
『意識をかけ、眠っていた遺伝子をONにした』
ただそれだけ。つまり、意識だけでガンを消した。具体的には毎日ただひたすら感謝し、体中の60兆個の細胞(の遺伝子)にありがとうと唱えたのだという。
ガンの宣告を受け過酷な治療を受ける直前に読んだ一冊の本から『意識をかけて遺伝子をONにする』という発想を思いつきで得た。その本とは、筑波大学名誉教授、村上和雄先生の著書『生命の暗号』である。
この『生命の暗号』の中で、心と遺伝子のON/OFFとの関係性については述べられているが、それほど深く踏み込んだ話まではされていない。にもかかわらず、この本を読んだ著者が、具体的に感謝の気持ちを持つことで、眠っている遺伝子をONにするという発想を思いついたということに驚愕し感嘆する。
本書内では、その発想はふと思いついた、との記述になっている。これは、世の大発明と同じで、閃きがまず先にある。閃いたときにその閃きを生かせるだけの知識をすでに持っていたなら、その閃きを生かせるだけのことである。著者の場合はその時点でその閃きが何なのか明確に理解できた、ということなのだろう。そして、それがもっと具体的になり、
『体中の細胞に対して、ただただ深く感謝し、ありがとうを言い続ける』
という発想に至った。
精神と遺伝子の関係。精神エネルギーは遺伝子に作用する。それを実践で示した著者の体験は非常に貴重なものだと思う。本書は、ガンだけなく、病気で苦しんでいる人全員に、希望と勇気を与えてくれる良書となっている。
印象に残る表現
- 人は望んだとおりに生きられる
(病気はご自分自身で作ったもの・ご自分がご自分でこの世界を作っている) - 60兆個の細胞すべての遺伝子に「ありがとう」を言う
(「ありがとう」を言うと気分が良くなる) - 「ありがとう」には特別な力がある(遺伝子をONにする)
- 人生、苦も楽しむ(どんな状況も楽しまないと損)
- 思いの癖に気づかせるために細胞は病気(ガン)になる
- 喜びとは、その一瞬一瞬に感謝し大切にして生きる事
- 笑いが遺伝子をONにする(薬よりも笑い)
- おまけの人生
(=一度は捨て去ったはずのガンが治った後の人生) - 労働とは・・・きつくて当たり前
- ガン患者に差し述べる言葉:治る希望を持つこと・すべてに感謝をすること
- 自分をきちんと愛せれば、他人やものごともきちんと愛せるようになる
- 遺伝子を喜ばせるとスイッチがONになる
遺伝子が喜ぶ生き方とは
- プラス思考
- 行動する(今の環境を変える)
- チャンスを逃さない(偶然を大事にする)
- 感動する
- 感謝する
- 利他の心を持つ
(世の為、人の為に尽くすことを考えて生きる)
読みやすさ
実用性 科学度 スピリチャル度
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